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小森敏さん 遺伝子のふしぎ: なぜ、血液型は当たっている気がするのか [新刊情報]

東芝を退職されて、現在は東大の大学院に進学された小森敏さんのkindle本です。数式が多くて難しい…という内容ではなく、さらっと読める科学読み物となっています。

遺伝子のふしぎ: なぜ、血液型は当たっている気がするのか (科学読み物)

遺伝子のふしぎ: なぜ、血液型は当たっている気がするのか (科学読み物)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2017/09/13
  • メディア: Kindle版

ただ、このタイトルは少々誤解をまねきかねません。
内容は「血液型は当たっている」が正しいです。[るんるん]

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“差別”を防止するのは、正しい知識で「決めつけ」を防ぐことが大事 [論文]

否定派で有名な山岡さんが昨年発表した論文を読んでみました【2017.9.30 11:00 グラフを追記】。

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山岡重行 血液型差別に及ぼす放送倫理・番組向上機構(BPO)勧告の効果 日本社会心理学会第57回大会論文集(2016年)

【結果と考察より抜粋】
BPO勧告により、血液型性格を露骨に肯定する情報をTV番組が発信することがなくなった。それにより、血液型性格の熟知度も確信度も[1999年と比較すると2014年では]低下し、各血液型性格のイメージの差[B型のイメージが悪いこと]も減少していることが明らかになった。[中略]しかし、「血液型のために差別された」は減少していない。

しかし、この記述には少々疑問点があります。まず、
(1)血液型性格を露骨に肯定する情報をTV番組が発信することがなくなった、ということはありません。否定(5/2TBSなど)も肯定(2/8フジなど)も番組は少ないながらあります。
(2)血液型性格の熟知度(各血液型の特徴をどの程度知っているか)も確信度も低下し、とありますが、2014年の確信度(どの程度信じているか)は1999年より大幅に低下しましたが、熟知度は1999年と2014年はほぼ同じです。
ただし、(3)各血液型性格のイメージの差も減少している、はそのとおりです。

この山岡さんの説明の難点は、『自分の説明書』が爆発的にヒットした2008年ごろには、「知識」(=熟知度)はほとんど変化がないのにもかかわらず、「信じている人」(=確信度)が急減し、またそれらの結果としてB型のイメージがよくなったことを説明できない(B型のイメージ得点が上がったので…)ことです。
山岡さんによると、知識が多ければ信じる人も多くなるはずだから、B型のイメージがよくなることはあり得ないはずですから…。

では、イメージの差の減少、言い換えれば2008年ごろからB型のイメージがよくなり始めたのは、どんな理由が考えられるのでしょうか?

とりあえず、山岡さんのグラフから、血液型の「イメージ得点」と「確信度」の相関を試算してみることにしましょう。
残念ながら、この論文には数値が書いてないので、グラフから同じ年の大体の数字を読み取ってみます。

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この数値をベースにB型の「イメージ得点」の数値と「確信度」の相関係数を試算してみると、約0.8(グラフのR2の平方根…以下同じ)と非常に大きな数字となります
#相関係数は、0~1の値をとり、0は全く関係がない~1は完全に関係あるとなります。
つまり、血液型を信じているほどB型のイメージが悪化する…という傾向が見て取れます。
#もちろん、専門的な言葉で言う「効果量」は大です。

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同じB型では「熟知度」との相関は約0.6ですから、これも数値が大きいのですが、実はちょっとした落とし穴があります。
血液型の知識があるほどB型のイメージが悪化する…という傾向となります。

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なぜなら、「確信度」と「熟知度」の相関は約0.6ですので、データ的には確信度だけで「イメージ得点」の差の減少は説明できるのです(念のため、熟知度は1999年と2014年はほぼ同じです)。

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そうなると、2014年にB型のイメージが昔よりよくなったのは、血液型の「知識」(=熟知度)が減ったからではなく、「決めつけ」(=確信度)が減ったからだという結論になります。なるほど、考えてみれば当たり前ですね。

(4)しかし、「血液型のために差別された」は減少していない。とありますから、この“差別”はイメージや決めつけが原因ではない可能性が高いことになります。

理由は別のデータを見れば簡単で、血液型(県民性、性別…のような自分で変えられないもの)で性格を「決めつけられる」のに反対な人は2割弱いるのです。

しらべぇ 血液型を聞かれることが嫌な人は15.7% 圧っっ倒的に目立つB型の人たちの声!
しらべぇ 「高知県民は情にアツい」「は?」TVの県民性番組に15.0%が「暴論や!」

これはイメージ云々とは関係ないはずなので、「血液型のために差別された」は減少していないのは当然です。

よって、“差別”を減らすには、正しい知識を普及させて「決めつけ」を減らすのが一番有効だということになります。だからBPOの要望はあまり関係ないのです。

能見正比古さんは、血液型で性格を「決めつけ」るのは反対ですから、血液型の正しい知識を普及するのが一番大切だということなります。もちろん私も同感です。

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英語の恋愛本に血液型が [既刊情報]

次は英語の恋愛本です。

The Compatibility Matrix: The Qualities of YOUR Ideal Mate (English Edition)

The Compatibility Matrix: The Qualities of YOUR Ideal Mate (English Edition)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2011/10/21
  • メディア: Kindle版

著者(B型女性)からコメントとメールをいただきました。
この本は、理想の相手を探そうという恋愛本ですが、第8章をまるごと血液型に割いています。日本と違うのは、相性の要素(Compatibility Matrix)に宗教や政治があることです。
さすがアメリカ、へ~という感じです。

面倒なことをしないで、各要素のスコアを計算して相性を判定するというのは、アメリカ的なのかB型的なのか、判断に迷うところです(笑)。
ちなみに、血液型ですが、能見氏の「おもり関係」とぴったり合っています。

ひょっとして、この本は日本語に翻訳したら売れるかもしれません(笑)。

以下は私のブログへのコメントです。

O-O, A-O and A-AB pairs are prone to divorce? 3/9/2017 へのコメント
Heather Collins Floyd 9/21/2017
I studied couples' blood-type combinations for my book "The Compatibility Matrix: The Qualities of Your Ideal Mate" (2011), and I found that same-type marriages tend to work very well; outside of that, A-AB and O-B marriages also worked very well. (I saw this mentioned in "The Answer Is in Your Bloodtype" and then studied it myself. The co-author of that book graciously wrote the Foreword to my book.) I found that A-O was the most likely to get married and then divorced, because those blood groups together represent about 80% to 85% of the world's population, and their personalities match superficially -- insofar as wanting to please people and make friends. But they diverge severely as the type A prefers one-on-one interactions, whereas type O needs regular (relatively frequent) group interactions.

私は自著『相性のマトリックス:あなたの理想の相手の資質』(2011年)でカップルの血液型の組み合わせを研究しました。同じタイプの結婚がうまく機能する傾向があることがわかりました。 それ以外では、A-ABとO-Bの結婚も非常にうまくいきます。 私はA-Oが最も結婚と離婚の可能性が高いことを知りました。(私は、この情報を『答はあなたの血液型』という本に書かれていることから知り、共著者の一人はご親切にも私の本の序文を書いてくださいました。)なぜなら、これらの血液型は、世界中の人口の約80%から85%を占めており、彼らの性格は、人を喜ばせ、友人にしたいという限りにおいて、表面的に一致しているからです。 しかし、A型は1対1の関係を好みますが、O型は規則的な(比較的頻繁な)グループ関係を必要とするので、厳しく対立します。

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アメリカに「血液型と性格」が浸透したきっかけは「血液型ダイエット」 [既刊情報]

最近、英語のメールやコメントが来たので、参考までに紹介します。

最初は、私のブログへの匿名のコメントで、アメリカに「血液型と性格」が浸透したきっかけは、「血液型ダイエット」だというものです。まぁ、これは特に不思議でも何でもありません。



American skepticist magazine "Skeptic" 3/9/2017 へのコメント
Anonymous 9/21/2017
The reason blood-type psychology is becoming more popular in the U.S. is because we Americans love diets, and the Blood Type Diet has brought this relatively new knowledge to the forefront! I've followed that diet for almost 20 years, as a type B.

米国で血液型心理学が普及しつつある理由は、アメリカ人がダイエットを愛し、血液型ダイエットがこの比較的新しい知識を最前線にもたらしたからです。 私はB型として、ほぼ20年間その食事療法に従ってきました。

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韓国人に聞く:恋人にしたい血液型ランキング1位は? [新聞・雑誌]

2017/9/19付のYahoo!ニュースから

韓国の新聞『朝鮮日報』の記事(2017/9/19付)によると、恋人にしたい血液型は第1位はAB型で43.5%、2位はB型で33.6%となりました。ちなみに、O型は13.6%で3位、最多数の血液型であるA型は9.0%で最下位です。

なお、韓国人の血液型比率はA型34%、O型28%、B型27%、AB型11%ですから、日本と同じでAB型は最小数派の血液型となっています。恋人にしたいのは、ふつうは「希少価値」がある人でしょうから、少数派ほど人気というのは理解できる気がします。

ただし、日本ではO型が人気なので、いつも必ず少数派が人気というわけでもありません。国民性の違いなのでしょうか…。また、韓国でも上司はA型が人気です。

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データの出所 Yahoo!ニュース

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B型とAB型は喫煙率が低い? [論文]

アメリカの研究だと、B型とAB型は喫煙率が低いらしいです。
これは、前回紹介したイランの論文の孫引きですが、本当なのかな?
ちなみに、私はAB型ですがタバコはたしなみません(笑)。

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かなりのB型とAB型は非喫煙者か、まれに、あるいはときどき喫煙する

a significant amount of blood groups B and AB are not smokers or, rarely, sometimes to smoke (37).

37: Cattell ,R.B.H.Boutourline Young and J.D.Undl Eby (1964):Blood Grous and personality Traits.American Journal of Humaan Genetics,vol.16,NO.4(December),1984. (ママ)
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離婚しやすい血液型? [論文]

イランの研究報告では、400組のカップルを調査したところ、O-O、A-O、A-ABの組み合わせは結婚生活の満足度が低く、離婚しやすいと考えられるという結果となりました。
ただ、この論文の英語は私には非常に読みにくいのです。なんでかな?
なので、まだ全文は読んでません。[たらーっ(汗)]

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Fakhraddin Sohrabi, Mahmood Goudarzi, Ali Jalili
THE STUDY OF RELATIONSHIP BETWEEN BLOOD GROUPS AND MARITAL SATISFACTION IN DIVORCE-SEEKING AND ORDINARY COUPLES
SAUSSUREA (ISSN: 0373-2525) Vol. 3(1), PP: 319-331, 2015
http://saussurea.org/wp-content/uploads/2015/06/Sauss-March-31-2015.pdf

Abstract
The findings of this study showed that the combination of Equalized blood group O-O and unequalized combination blood group A-O and A-AB predicted the highest rate of divorce.

【2017.9.16追記】
O-O、A-O、A-ABは、夫・妻とは関係ない「ペア」の血液型ですが、なぜそうしたのかは不明です。
おそらくは、AB型が少ないので、400組のカップルでは夫と妻とで別々に分析することができなかったのではないかと思われます。この論文ではAB-ABは11組ですから、確かに夫と妻を別々に分析するのは難しいでしょう。
面白いのは、日本のデータ(1986年のNHK世論調査)らしきものが紹介されていることです。
#こんな昔のデータをどこから入手したんでしょうね…。
具体的には次の記述です。
現在、ほとんどの日本人は、血液型と性格の関係があると考えています。 例えば、日本の人のランダムサンプリングに基づく研究では、その数は1102人でした。 回答者の75%で[関係があると回答したため]私たちの主張が確認できました。
Now most Japanese people believe that there is a relationship between blood groups and personalities. For example in a study based on a random sample of people in Japan, the number was 1102 people. 75% of respondents confirmed our opinion.

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O型は躁うつ病が多い? [論文]

O型に躁鬱病が多いことは確定的らしいです。
こちらは、以前に紹介した韓国の論文にあります。

Sungil Ryu, Young-Woo Sohn (2007)
A Review of Sociocultural, Behavioral, Biochemical Analyses on ABO Blood-Groups Typology
Korean Journal of Social and Personality Psychology, 21(3),27-55.

表9.血液型と神経精神科疾患の関係の研究[抜粋]
Parker(1961)O型の躁鬱病が多い。
Mendlewicz(1974)O型の躁鬱病が多い。
ソクジェホ(1977)O型の躁鬱病が多い。
Tanna(1968)先天性情動障害の場合には、B型が高く、O型が低い。
Shapiro(1977)O型の躁鬱病が多い。 A型の単極性情動障害多い。
Irvine(1965)統計的有意性はないが、O型に躁鬱病が多い。

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ついで、B型は強迫神経症が多いらしいです…。
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イタリアではO型が長生きする? [論文]

イタリアで、O型が長生きという論文が発表されているようです。
100歳以上の長寿者の血液型を調べたところ、O型が56.4%を占め、イタリア人の平均値の43.5%を上回ったとのことです。
調査者数の合計は5063人ですから、統計的にも十分有意です。
ただ、2004年の東京都の調査ではB型が長生きということですから、今回の結果とは整合が取れません。
それは、この論文にも書いてあります。

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チェコの血液型論文 [論文]

今回は、チェコの論文を紹介します。

内容は、性格検査(ビッグファイブ)でABO式血液型による差がなかったというものです。
サンプルはチェコの502人の兵士です。
この結果は予想どおりですが、どういうわけかRH式血液型では差が出たらしい…。
なぜかタダで読めます。

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