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五本木クリニック院長ブログでの事実誤認 [サイト紹介]


本当はスゴイ! 血液型

本当はスゴイ! 血液型

  • 作者: 武田 知弘
  • 出版社/メーカー: ビジネス社
  • 発売日: 2018/05/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

2018年6月2日付で、五本木クリニック院長ブログに、武田知弘さんの著書「本当はスゴイ!血液型 統計から新事実が見えてきた」についての反論が掲載されました。

サッカー日本代表にB型がいない不思議→残念ながら今年はしっかりB型の選手いますよ!!
ハズレました、サッカー日本代表にB型がいない説→今年はB型の選手がW杯代表に入っています!!
【2018.6.2 12:40 追記】いつのまにかタイトルが変更になったようです。

しかし、非常に残念なことですが、そのほとんどが事実誤認に基づく“誤解”のようです…。
ここでは、その“誤解”を解くべく、不肖私が解説させていただきます。
ただ、否定論者の“そういう態度は、たいていは“誤解”に基づくものでなく、関係があるはずがないという「信念」です。私の経験から言うと、誰がどんなことを言っても「関係ない」という持論を変えないか、あるいは沈黙してしまうのがよくあるケースとなっています。
そうでないことを希望しつつ…。

では、スタート!

まず、タイトルにもなっている、「ハズレました、サッカー日本代表にB型がいない説→今年はB型の選手がW杯代表に入っています!!」についてです。
確かに、第3章タイトルは「サッカー日本代表にB型がいない不思議」とあります。
しかし、著者の主張は、今回発表されたFIFAワールドカップ2018年ロシア大会の代表選手を含めて、「サッカー日本代表にはB型が1人もいない」というものではありません。
77ページにはこうあります。
サッカー日本代表の歴代出場数の上位20位までを見ていきましょう。
(中略)
特筆すべきはB型です。
なんと、上位20人の中にさえB型は1人も入っていないのです。
B型は、日本の人口の2割近くを占めています。
日本人を無作為に20人抽出した場合、その中にB型が全く入っていない可能性は、0.07%なのです。
さて、今日6月2日現在では、今年のFIFAワールドカップの出場選手は、まだ決まっていないようです。だから、「サッカー日本代表の歴代出場数」に影響を与えるはずがありません。
念のため、6月1日現在で、サッカー日本代表の歴代出場数の上位20位までの一覧は次のとおりです。確かにB型は1人もいませんね。

順位 選手  試合数 血液型
1 遠藤保仁 152 AB
2 井原正巳 122 O
3 川口能活 116 A
4 岡崎慎司 112 O
5 中澤佑二 110 AB
6 長谷部誠 109 O
7 長友佑都 104 O
8 中村俊輔  98 O
9 本田圭佑  94 AB
10 今野泰幸  93 A
11 香川真司  90 A
12 三浦知良  89 A
13 川島永嗣  83 O
14 稲本潤一  82 O
14 三都主アレサンドロ 82 A
16 吉田麻也  81 O
17 駒野友一  78 A
17 都並敏史  78 O
19 中田英寿  77 O
19 楢崎正剛  77 AB
出典:サッカー日本代表 歴代出場ランキング - NAVER まとめ

ただ、なぜこんな単純なミスに気が付かなかったのかは謎として残ります。


次に、「本当の統計学手法でこのデータを処理するとこうなります↓」ですが、ここにも事実誤認があるようです。

今回のブログで使われているχ2検定は、1回のワールドカップ出場選手数のような、サンプルが23人程度の比較的小規模なデータには普通は使いません。少なくとも数十人、できれば100人以上のサンプルが必要でしょう。
なぜなら、統計学的にいうと、サンプルが少ないとタイプ2エラー(偽陰性=本当は「関係がある」のに「関係がない」と間違うこと)が起こりやすくなるからです。
【2018.6.2 12:50 追記】統計分析は大学の先生が行ったとのことですが、サンプルが23人で差が云々とは普通は決められないはずで、クリニックの院長先生に注意事項としてお話しなかったんですかね?

もう少し具体的に説明しましょう。

今回のケースでは、B型の選手は本来20パーセント程度になるはずです。それが本当に13パーセントに減った(3割減)としても、統計的に意味がある差だとは認められないのです。それなら、サンプルがどのぐらいならいいのか計算してみると、だいたい3倍ぐらいあればOKとなります。
そこで、手持ちのFIFAワールドカップの全出場選手(2006/2010/2014/2018)で調べてみることにしましょう。

それによると、O型39人、A型23人、B型12人、AB型16人で、p値は0.1パーセント未満ですから、統計的に有意となります。
#普通は、p値が5パーセント未満なら意味のある(有意)差とします。

これも、なぜこんな単純なミスに気が付かなかったのかは謎として残ります。

次に、「血液型ごときに惑わされる必要は無い」には、

血液型が人の身体的・頭脳的能力および性格に影響を与えていることは多くの研究で否定されています
とありますが、そんなことはありません。
例えば、メディカルオンラインで検索できる大村政男先生の研究報告では、

「血液型性格学」は信頼できるか(第30報)I
―衆議院議員に血液型の特徴が見られるか―

に、「総理大臣に選出される衆議院議員の血液型はTable4に示してあるように、O型が多数である」とあります。

ohmura2013.png

実は、私は生前の大村先生にお会いしたことがあります。そのときは、血液型と性格は関係がある(少なくとも否定はできない)と力説していましたので間違いありません。

次に、Pubmedで検索した、

No relationship between blood type and personality: evidence from large-scale surveys in Japan and the US
(縄田健悟 血液型と性格の無関連性――日本と米国の大規模社会調査を用いた実証的論拠――)

ですが、幸運なことに、この論文はJ-Stageで全文が読めます。
縄田氏の論文では、「日米1万人超を調査」で「関連なし」ですが、実は日本人3万人のデータなら「関連あり」という論文があります。

Sakamoto, A., & Yamazaki, K. (2004) Blood-typical personality stereotypes and self-fulfilling prophecy: A natural experiment with time-series data of 1978-1988.
(坂元章・山崎賢治氏)

驚くべきことに、この論文は縄田講師の論文にも紹介されているのです。
なお,血液型間の有意差が見られた国内研究としては,山岡(1999, 2006)や Sakamoto & Yamazaki(2004)が挙げられる。
(中略)
つまり,血液型性格判断を信じることが自身の性格(少なくともその認知)を変化させるといえる。
縄田氏の調査の1万人で差が出ず、坂元氏らの3万人で差が出ているなら、常識的には「サンプルが小さいから差が出なかった」と考えるはずです。

日本人で血液型と性格に関係があると思っている人は約7割です。偏りのないデータ(ランダムサンプリング)なら、「血液型性格判断を信じることが自身の性格(少なくともその認知)を変化させる」のだから、これらの約7割には差が出ているはずです。だから、現実に差が出ていないのは、縄田氏の調査の「質問項目が悪い」(お金や生活習慣に関する質問で、性格の質問がない→元々差が出ない項目だった)と考えるしかありません。

#韓国の2012年の消費者調査でも、同じ理由で差が出なかったようです。

更に奇妙なのは、「考察」に次のように書かれていることです。
本研究は,2000年代のデータで血液型間の差は見られないことを示した。そのため,血液型と性格に社会的な意味での関連が生まれる予言の自己成就は起きていなかった。
ところが、Sakamoto & Yamazaki(2004)と同じ手法で2000年代のデータを分析した科研費の研究があり、CiNiiで全文が読めます。

武藤浩二・長島雅裕他
教員養成課程における科学リテラシー構築に向けた疑似科学の実証的批判的研究

こちらは、サンプルは推定20万人(「社会的影響が大きい」から非公開とのこと)です。
では、結果はどうだったかというと、
また血液型と性格に関する解析では、過去の研究結果[Sakamoto & Yamazaki(2004)]を拡張することができたとともに、21世紀以降のデータでは、安定して血液型ごとに性格の自己申告について有意な差が出ることが判明した。
ということですから、縄田氏の論文の結論である「2000年代のデータで血液型間の差は見られないことを示した」は、より大規模なデータで否定されることになります。

ひょっとして、縄田氏の論文を全文は読んでいないということなのでしょうか?

少々長くなりました。
よろしければ反論いただきたいと思います。

【2018.6.3 7:20 追記】現時点では、特に反論はないようです。


コメント(3) 

コメント 3

欺善者


よく「30万人のデータ」と数字が謂われますが、その内、約20万人が文科省傘下・科研の「長崎大学関係者」とTBSのJNNによるものだそうで、「人数は推定」って、出所が文科省とTBSの反日左翼コンビで、「社会的影響が大きい」から非公開とは腑に落ちません。もし、「信用するしかない」という前提なら、ちょっと鵜呑みには出来ません。世論調査もデタラメだらけで操作誘導が入ってますので。
文科省とは、捏造の歴史を教えて国民の精神改造をする官庁ですが、広島・長崎というのは、原爆を喰い物にした被害者特権から反日左翼が特に多い地域で、沖縄や北海道(北方領土を利用)も同様だと知っておいて損はないです。

予算が取れて「金になる」と分かったら何でもやりかねない連中です。TBSが活動費を負担したのではなく、予算は税金ですよね。南鮮は血液型の関心が高いと聞きますが、TBS関係者には朝鮮人が特に多いので、血液型に肯定的積極的になってもおかしくはないです。例え、平等教信者の左翼の姿勢と矛盾していても驚きません。あと、JNNだけが計3回も調査したとしているのも引っ掛かります。

その内、学生数の減少で心理学が統廃合を迫られているから、さも独自に調査したように装って心理学者が血液型肯定に転じ、血液型人間学界が受け皿になるような事態も起こるかも知れません。本当に真面目に研究するのなら良いのですが、今後、彼らの行き場があるのかどうか。
調査結果を肯定も否定もしませんが、左翼の文科省とTBS、人数は推定、非公開という不自然さ、これにちょっと引っ掛かりました。

by 欺善者 (2018-06-02 17:48) 

ABOFAN

TBSは電波法を遵守する必要があるので、文科省ではなく総務省管轄です。
また、JNNデータバンクは、長島さんにサンプル数や調査年次は伝えているので、非公開なのは、もっぱら長島さんの都合ということになります。
by ABOFAN (2018-06-03 02:02) 

欺善者


科研が文科省管轄と書いたつもりでしたが誤解を招いたようですね。通信など電波行政が総務省なのは知っていますが、「電波法を遵守する必要がある」というのは幻想で、彼らの都合に沿って解釈・運用されており、我が国において「法令が遵守されている筈」と思い込んでいるのは無知な国民だけです。BPOや裁判などの茶番も同じことです。
戦後のGHQ占領政策で左翼が公職に入り込んで以来、現在までその体勢が続いているのは全ての省庁において同様で、文科省、総務省などの区別は意味がありません。それはマスコミと省庁も同じことなので、見過ごされないよう挙げました。

ちょっと話は変わって、国民への洗脳教育を管轄する文科省ですが、教育界では、「厩戸皇子」なる人物を登場させ、いつの間にか聖徳太子は居なかったことにされようとしています(苦笑)。一万円札が聖徳太子から福沢諭吉に変わったのも偶然ではなく、日本銀行の株主にはユダヤ資本家がおり強い影響力を持っていますが、福沢諭吉は日本における平等教の権化で啓蒙思想(ユダヤ思想)の開祖だからです。一万円札にまで登場した人物を歴史上から抹殺しようという試みは、かつて聖徳太子像のお札を所持していた者からすると、唖然とする他なく、厩戸皇子???となると思います。これをおかしいと感じないのは余程感覚が麻痺しているのでしょう。

何でも合理的、論理的に科学で割り切ろうとする啓蒙思想が、明治維新の開国で民主主義や共産主義と共に入ってきて以来、日本人の精神を占領しているのはご存知の通りです。なので、精神医学界や心理学界が特に唯物的、即ち左翼的なのは当然で、血液型や霊魂などが非科学的とされて「タブー」扱いされているのは良く分かります。私の主張なども同様に非科学的な「陰謀論」とされてタブーになってしまいます。「啓蒙主義、民主主義、共産主義」という概念が、実は同じものでユダヤ思想だということは一般読者には難解でしょう。
目に見える物は事実で、目に見えない物は信じられないとなるのでしょう。よって、この目で見たのだから「9.11」は事実だと、それを陰謀だというのは非科学的だから信じられない、と議論することもタブーになっています。我が国が外国人に乗っ取られたと、目視で確認出来るようになった時、日本は多民族国家になっているでしょう。というか、もう既に遅いと思うのですが。

ちょっと回りくどくなりましたが、マスコミは既に外国資本に乗っ取られているので、それを根拠にするなら留意しなければならないということです。調査方法は世論調査と同様ではないかと思いますが、数字の水増しや捏造など世論調査では当たり前で、知らぬは平和呆けした国民だけですから。目でイメージしたいのなら政治を見ると分かりやすく、デタラメのオンパレードで病んだ社会の縮図となっています。但し、国民の目に見えたらの話ですが。

by 欺善者 (2018-06-03 06:02) 

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