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『主役はダーク-宇宙の究極の謎に迫る』哲学者と科学者との対話より [疑似科学とされるものの科学性評定サイト]


主役はダーク 宇宙の究極の謎に迫る

主役はダーク 宇宙の究極の謎に迫る

  • 作者: 須藤 靖
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2013/03/23
  • メディア: 単行本


前回のスピンアウトで、マイナスイオンの掲示板の投稿からです。
やっと議論が通じてきました。
というよりは、なぜ議論にならないのかがわかりました。[たらーっ(汗)]
管理者さんが「純粋文系」なので、どうも文系の高校1年生に説明する気持ちで議論しないといけないようです。

例えば、次のやりとりは、先日投稿した内容と管理者さんのからの回答です。

私の投稿
2017年4月号の「理科の探検」の特集(ニセ科学を斬る!2017)で「マイナスイオン」がさっぱり書いてないので、気になったのでこの掲示板を見てみました。
このサイトの「マイナスイオン」の説明は次のとおりです。

【引用開始】
語句説明
「マイナスイオン」は、家電製品、置物、滝などで発生し、大気中に漂い健康に好影響を与える物質であると主張されている。化学で扱う溶液中の陰イオンとは異なるものであると推測されるが、大気イオン(負の荷電粒子)とも解釈できる文脈も見られ、物理的実体について何を指しているのかはっきりしない場合も多い。

太字は私
【引用終了】

が、次のとおりきちんとJISで決まっているのですから、「物理的実体について何を指しているのかはっきりしない場合も多い」というこのサイトの説明は思いっきり間違っているようですね(苦笑)。

【引用開始】
平成18年11月20日付、「空気中のイオン密度測定方法」が財団法人日本規格協会より、JIS規格(JIS B9929)として制定されました。 この規格は、様々なマイナスイオン測定器が出回るなか、マイナスイオン関連事業の正しい発展には、まず測定法(値)の標準化を行うことが第一であると考え、 中江前理事長を中心にオリジナルの測定器を製造開発し、当協会の測定法をモデルとして日本工業規格にて審議されたものであります。

このJIS規格制定により、空気中のイオン密度測定値を世界共通の物差しをもって正しく比較することが出来るようになり、 イオン業界の安定化を支えることになると信じております。JIS規格の標準器である日本機能性イオン協会の測定により、 信頼性のある商品開発のお役に立つことが出来れば幸いに存じます。

特定非営利活動法人 日本機能性イオン協会のサイトより
http://www.japan-ion.jp/

太字は私
【引用終了】

ちなみに、JISの詳細は次のとおりです。
http://www.jisc.go.jp/jisc/data/17san_kikai/019/03_14.pdf

血液型だけではなく、マイナスイオンの説明も大丈夫なのでしょうか?

(投稿者:ABO FAN,投稿日時:2017/02/26 23:32:05)

管理者さんからの回答
??JIS規格云々となっているのは「測定法」の機器ということですよね。「マイナスイオンの”実体”が何であるか」という説明にはなっていないと思うのですが。
また、かの「測定器」にて検出されたものが「マイナスイオン」であるという前提に相当疑問があるのですが。
(回答日時:2017/03/01 18:13:34)

次は、まだ掲載されていませんが、先ほど投稿した内容です。

>??JIS規格云々となっているのは「測定法」の機器ということですよね。「マイナスイオンの”実体”が何であるか」という説明にはなっていないと思うのですが。
>また、かの「測定器」にて検出されたものが「マイナスイオン」であるという前提に相当疑問があるのですが。
(回答日時:2017/03/01 18:13:34)

――正直、この回答は「想定外」でした(苦笑)。
初歩的な量子力学は高校の物理で学習するらしいのですが、管理者さんはおそらく高校・大学で物理の単位は取っていないのでしょう。というよりは、そうとでも考えないと、上の文章は理解できないからです。管理者さんは「純粋文系」のためかどうか、統計学を取ってないということなので…。
さて、あるものが「実在」すると言っても、現代の(自然)科学では、観測データを法則で説明できればOKです。
#いや、それはおかしい。それなら「ダークマター」や「ダークエナジー」は存在しないはずだ、という話はなしですよ(笑)。

例えば、量子力学的な説明では、「電子」には決まった形はなく、原子核の周りに確率的に分布していることになっています。この点を、「純粋文系」の管理者さんに説明するのは、私には事実上不可能のようです。以前に「統計」で散々な目に遭っています(苦笑)ので、ここでは科学の入門書、東大の須藤靖先生が書いた『主役はダーク-宇宙究極の謎に迫る』の内容を紹介するにとどめておきます。詳しくは、理系出身の石川先生にも聞かれてはいかがでしょうか?


高エネルギー(超高速と言っても良い)粒子加速器を用いて未知の素粒子を発見しようとしている物理学実験グループを訪問し、「電子は本当に存在するのですか」と質問した哲学者(?)がいたとかいないとかいう話を聞いたことがある。
物理学者「もちろんです。ここでは毎日、膨大な数の電子を加速してぶつけることで世界最先端の研究を展開しています」
哲学者「では、電子とはどんな形をしているのですか?」
物理学者「電子には形はありません」
哲学者「その大きさは?」
物理学者「大きさもありません」
哲学者「それじゃ到底見たとは言えませんね。存在する証拠になっていません」
物理学者 「この実験施設では、物理学の基礎方程式にしたがって電子を加速させ衝突させることが可能です。そもそも、あなたの身の回りのあらゆる電子機器を制御し利用できること自体が、電子の存在の完璧な証明じゃないですか」
哲学者「それは理論を説明するために仮想的に考えた概念としての電子であり、それが実在するということの証明にはなっていません。私は自分の目で直接見たもの以外は信じられません。本当に電子を見たことがある人をここに呼んできてください。私はその人と直接話をしたいのです」
物理学者「やれやれ。我々はそのような不毛な議論をするほど暇ではありません。実験が忙しいのでそろそろお引き取りください……」
このやりとりを通じて、哲学者は勝ち誇ったように結論する。物理学者は電子を発見したというが、実際に「見た」人は誰もいない。つまり、電子とは物理学者が勝手にでっち上げた便宜的な概念にすぎず、実在している証拠はないのだ、と。

太字は私


そもそも、私には「JIS」を真っ向から否定する(?)という人がいるとは到底信じられません。JISを否定したら、ほとんどの工業製品は作れませんよ。この掲示板の趣旨に反するJISは全てオカルトなんだ、JISに基づいて製作された工業製品は絶対に使わない、とでも主張するのなら別ですが。

だいたい、管理者さんは、スマホもパソコンも使わないのですか?
いや、まじめに、メーカー出身の石川先生にでも確認されてはいかがでしょうか?

やれやれ、という感じです。


念のため、次はJISの紹介です。
出典は、日本工業標準審査会のサイトからです。

工業標準化について
標準化(Standardization)とは、「自由に放置すれば、多様化、複雑化、無秩序化する事柄を少数化、単純化、秩序化すること」ということ ができます。 また、標準(=規格:Standards)は、標準化によって制定される「取決め」と定義できます。標準には、強制的なものと任意のものがありますが、一般的には任意のものを「標準(=規格)」と呼んでいます。

工業標準化の意義は、具体的には、自由に放置すれば、多様化、複雑化、無秩序化してしまう「もの」や「事柄」について、経済・社会活動の利便性の確保(互換性の確保等)、生産の効率化(品種削減を通じての量産化等)、公正性を確保(消費者の利益の確保、取引の単純化等)、技術進歩の促進(新しい知識の創造や新技術の開発・普及の支援等)、安全や健康の保持、環境の保全等のそれぞれの観点から、技術文書として国レベルの「規格」を制定し、これを全国的に「統一」又は「単純化」することであると言えます。

JIS(Japanese Industrial Standards)とは
JIS(日本工業規格)とは、我が国の工業標準化の促進を目的とする工業標準化法(昭和24年)に基づき制定される国家規格です。


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コメント 4

ssfs

何か、代理戦争をしていただいたようで。管理者は「結局マイナスイオンとは何なのですか?」と書くほど知識不足であることは当初から明らかでした。参考文献の貧弱さがそれを物語っています。

上の方で菊池聡氏の言を引用されていますが、「正確な科学知識の教育」って非常に難しいことです。不勉強ないまのニセ科学批判者たちにできることとは思えません。
by ssfs (2017-03-19 05:25) 

ABOFAN

疑似科学批判派の“科学”リテラシーは悲惨な状態ですね。
科学の名前の下で、全く非科学的なことを信じるだけではなく、科学的に正しいことを絶対に認めないのですから、こうなると宗教と変わりません。
中世のカトリック教会のようなものです。
竹内薫さん(B型)の「白い仮説 黒い仮説」も読み直したのですが、この本もなかなか悲惨な状態のようで…。
彼の解説も、話半分に聞かないと。
いやいや、“科学者”は実に罪深いですね。
by ABOFAN (2017-03-19 10:38) 

ssfs

「白い仮説 黒い仮説」の「マイナスイオンは日本だけの信仰」には、竹内氏以外にアメリカの科学者や科学愛好者たちの無知ぶりも綴られており、良い反面教師になっています。
by ssfs (2017-03-19 11:45) 

ABOFAN

アメリカで認められてないから…って、全く血液型と一緒ですね(苦笑)。
アメリカを参考にするのはいいのですが、まずは自分で調べて、という「科学的」な発想は出てこないんですかね。
そういう人に限って、日本独自の科学技術が必要…とか言ったりするんですよね。
がっかりです。
by ABOFAN (2017-03-19 18:48) 

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