5/24 読売新聞 血液型と性格[上] [新聞・雑誌]
今日の読売新聞の日曜版「サイエンス 学び」のコーナーに、血液型と性格が取り上げられています。
肯定・否定の両論併記で、割と内容は公平です。![[晴れ]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/1.gif)
とはいっても、全体的には、なんとなく否定したいというニュアンスですが、完全否定ではありません。
ひょっとして、「サイエンス」のコーナーでは、「関係ある」と書いてしまうと、その後の取材に支障があるので、遠慮しているのかもしれませんね。(苦笑)
◇コーナー サイエンス 学び
血液型と性格 [上]
◇見出し 診断 科学的根拠ないが…
「無関係」に異議あり 藤田教授 病気相関説
《否定側》
・村上宣寛さん(富山大教授)→科学的なはっきりしたデータは存在しない
・大村政男さん(日大名誉教授)→ラベリング効果
《肯定側》
・藤田紘一郎さん(人間総合科学大教授)→血液型-病気相関説
もう一度よく読んでみたのですが、この記事には、結構細かいミスがあります。
例えば、
しかし、そんなことはありえません!
そもそも、性格の科学的な実体は不明なのですから、赤血球の表面の構造の違いが性格に与えるかどうかの「科学的なデータ」が存在するはずがないのです!
心理学は基本的に統計(性格の科学的な実体は不明なので…)ですから、おそらく「統計的に関係ない」と言ったはずです。が、記事の「科学的にはっきり示したデータは存在しない」では、何をどう言ったのかは曖昧です。
また、ABO血液型物質は全身に存在していますから、「赤血球の表面の構造の違いが性格に与えるかどうか」という認識は妥当ではありません。正しくは、「全身に存在しているABO血液型物質の構造の違いが性格に与えるかどうか」です。
もう1つは、大村さんのラベルの付け替えの実験ですが、サンプルが60人では「血液型性格診断はアテにならない証拠」とは、必ずしも言えません。
藤田さんの主張「病原体への感受性が[血液型によって]違えば、それが原因で性格が違ってもおかしくはない」は、確かに記事どおりと言っていいでしょう。
次週に注目ですね。![[グッド(上向き矢印)]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/145.gif)
【追記】
そいえば、今回の記事では、統計の話がないなぁ、と思って、村上さんの主張を読み直してみたら、面白いことがわかりました。
2005年には、血液型と性格の関係がなかったらしいのですが、2009年では関係あるデータが出ている(?)ようなのです。
2005年…調査の度に違った結果が出る(「心理テスト」はウソでした)
2008年…データが多くの研究者によって確認されないといけない(愛媛新聞 ふるさと伝言)
2009年…統計の話は出てきません
とありますので。![[るんるん]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/146.gif)
以下は、村上さんの主張の抜粋です。
『「心理テスト」はウソでした。』(2005年)には、結論としてこうあります(47ページ)。
読売新聞 サイエンス 学び(2009年5月24日)
なんで?
そこで、読売新聞に、以下の内容のメールを送ってみました。
肯定・否定の両論併記で、割と内容は公平です。
とはいっても、全体的には、なんとなく否定したいというニュアンスですが、完全否定ではありません。
ひょっとして、「サイエンス」のコーナーでは、「関係ある」と書いてしまうと、その後の取材に支障があるので、遠慮しているのかもしれませんね。(苦笑)
◇コーナー サイエンス 学び
血液型と性格 [上]
◇見出し 診断 科学的根拠ないが…
「無関係」に異議あり 藤田教授 病気相関説
《否定側》
・村上宣寛さん(富山大教授)→科学的なはっきりしたデータは存在しない
・大村政男さん(日大名誉教授)→ラベリング効果
《肯定側》
・藤田紘一郎さん(人間総合科学大教授)→血液型-病気相関説
もう一度よく読んでみたのですが、この記事には、結構細かいミスがあります。
例えば、
赤血球の表面の構造の違いが、なぜ性格の違いにつながるのか。その因果関係を科学的に示した論文はあるのだろうか。素直に読むと、村上さんは「赤血球の表面の構造の違いが性格に与えるかどうか」を「科学的にはっきり示したデータは存在しない」と主張していることになります。
富山大学人間発達科学部の村上宣寛教授(認知心理学)は、「戦前までさかのぼって関連の論文や書籍を調べたが、血液型と性格の関係を科学的にはっきり示したデータは存在しない」と言い切る。
しかし、そんなことはありえません!
そもそも、性格の科学的な実体は不明なのですから、赤血球の表面の構造の違いが性格に与えるかどうかの「科学的なデータ」が存在するはずがないのです!
心理学は基本的に統計(性格の科学的な実体は不明なので…)ですから、おそらく「統計的に関係ない」と言ったはずです。が、記事の「科学的にはっきり示したデータは存在しない」では、何をどう言ったのかは曖昧です。
また、ABO血液型物質は全身に存在していますから、「赤血球の表面の構造の違いが性格に与えるかどうか」という認識は妥当ではありません。正しくは、「全身に存在しているABO血液型物質の構造の違いが性格に与えるかどうか」です。
もう1つは、大村さんのラベルの付け替えの実験ですが、サンプルが60人では「血液型性格診断はアテにならない証拠」とは、必ずしも言えません。
藤田さんの主張「病原体への感受性が[血液型によって]違えば、それが原因で性格が違ってもおかしくはない」は、確かに記事どおりと言っていいでしょう。
次週に注目ですね。
【追記】
そいえば、今回の記事では、統計の話がないなぁ、と思って、村上さんの主張を読み直してみたら、面白いことがわかりました。
2005年には、血液型と性格の関係がなかったらしいのですが、2009年では関係あるデータが出ている(?)ようなのです。
2005年…調査の度に違った結果が出る(「心理テスト」はウソでした)
2008年…データが多くの研究者によって確認されないといけない(愛媛新聞 ふるさと伝言)
2009年…統計の話は出てきません
とありますので。
以下は、村上さんの主張の抜粋です。
『「心理テスト」はウソでした。』(2005年)には、結論としてこうあります(47ページ)。
100項目ぐらい調査すると、肯定率と血液型との有意性が数個は出るが、関連性の強さ(予測力)は1%に満たない。また結果は血液型人間学が予測する方向でもないし、調査の度に違った結果が出る。愛媛新聞 ふるさと伝言(2008年7月20日)では、
血液型人間学の信者は、統計的な有意性があると、鬼の首を取ったかのように自慢し、一方、有意性が無くても完全に否定されていないから、関係があるはずだと主張する。統計的な推論では「血液型と性格の間に関係がある」という命題は否定できない。これは、関係がないと仮定して、数学的な帰納法を適用するからにすぎない。あれ、調査の度に違った結果が出るんじゃなかったの?
心理学のような実証科学では、何らかの関係が積極的に確認されない限り関係性は否定される。論理的可能性は可能性にとどまる。関係性を証明する実証的データが多くの研究者によって確認されないといけない。それが科学の基本である。関係性が見つかると、次の段階は因果関係の実証である。血液型人間学は、半世紀たっても、この最初の段階の証明ができていない。
http://psycho01.edu.u-toyama.ac.jp/ehime_shinbun.html
読売新聞 サイエンス 学び(2009年5月24日)
赤血球の表面の構造の違いが、なぜ性格の違いにつながるのか。その因果関係を科学的に示した論文はあるのだろうか。結論…統計の話は出てきません
富山大学人間発達科学部の村上宣寛教授(認知心理学)は、「戦前までさかのぼって関連の論文や書籍を調べたが、血液型と性格の関係を科学的にはっきり示したデータは存在しない」と言い切る>。
なんで?
そこで、読売新聞に、以下の内容のメールを送ってみました。
ABO血液型物質は全身に存在していますから、「赤血球の表面の構造の違いが性格に与えるかどうか」という認識は妥当ではありません。正しくは、「全身に存在しているABO血液型物質の構造の違いが性格に与えるかどうか」です。また、心理学は基本的に統計(性格の科学的な実体は不明なので…)ですから、村上さんは「赤血球の表面の構造の違いが性格に与えるかどうか」については専門ではありません。
もう1つ、大村さんのラベルの付け替えの実験ですが、サンプルが60人では「血液型性格診断はアテにならない証拠」とは、必ずしも言えません。
以上のことにより、今回の記事では、「血液型と性格」を否定する根拠にはなりえないと思います。 なお、血液型と性格を肯定している心理学の文献はあります。
・A Review of Sociocultural, Behavioral, Biochemical Analyses on ABO Blood-Groups Typology
Sung Il Ryu, Young Woo Sohn
Korean Journal of Social and Personality Psychology 2007, Vol. 21, No. 3, 27~55
・白佐俊憲 血液型性格判断の妥当性の検討(2) 北海道女子大学短期大学部研究紀要 36,1-18,1999
2009-05-24 12:33
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6/6 読売新聞 血液型と性格 [下] (血液型と性格 - ABO FAN Blog 2009-06-08 20:09)
5/24と5/31に続き、連載の最後の記事になりました。 コーナーの大きさは、前回(5/24)と同じです。 【見出し】 書籍やテレビ番組続々 科学教育の低さ反映 連載の最後では、前回までとは打って変わって、否定的な結論になっています。 そして、科学的に間違ったことが、いろいろと書…[続く]
5/31 読売新聞 血液型と性格 [中](血液型と性格 - ABO FAN Blog 2009-05-31 13:28)
5/24に続き、また出ています。 どういうわけか、コーナーが縮小されてしまいました。 【見出し】 関連づけ 戦前から 部隊編成に導入の試み 全体に、両論併記で淡々と文章が進んでいきます。 強いて言えば、やや否定寄りでしょうか? ただ、見出しを見た限りでは、逆の印象を受けます。
Jamais JamaisさんはB型!(血液型と性格 - ABO FAN Blog 2009-05-27 22:47)
5月24日付『読売新聞』の日曜版「サイエンス 学び」のコーナーとほぼ同じ内容が、サイトにも登録されたようです。 http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20090525bk12.htm (「当たってる」 血液型啓発本ヒット) 読売新聞によると『血液型自分の説…[続く]
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