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本当にわかりやすいすごく大切なことが書いてあるごく初歩の統計の本 [既刊情報]

Judgementさんと、TAKESANさんがオススメの統計の本があります。
そんなにいい本[本]ならというので、早速入手してみました。
本当にわかりやすいすごく大切なことが書いてあるごく初歩の統計の本

本当にわかりやすいすごく大切なことが書いてあるごく初歩の統計の本



では、どうだったかというと…。なるほど、この本を読んで、Judgmentさんと、TAKESANさんの議論の謎が氷解しました!
もう少し前に読んでいたら、と強く思いました。
これで、否定論者のバッグラウンドが、かなりはっきりしてきたようです。[手(チョキ)]
まず、ざっと読んだ印象を書いておきます。

この本は、まえがきにあるように「統計学」ではなく「統計法」の本です。
従って、t分布、F分布、χ2分布などの標本分布についての説明はありません。
これにはビックリ。
もちろん、私も、標本分布を正確に理解しているかというと、正直自信はありません。
が、少なくとも過去に習ったことはあります。
この本のように「(厳密な)知識は必要ない」というのとは、ちょっと違うのです。
辛口の言い方をすると、「必要ない」のではなく、主な読者層(心理学専攻)が「理解できない」のではないかと思います。
言い換えると、この本を読む人は数学や数字が嫌いということでしょうから、「数学的知識」やセンスは期待できそうもないと考えていいでしょう。
なぜかというと、それは、この本の著者も意外と数学の基礎知識やセンスがないからだと思います。[もうやだ~(悲しい顔)]
ところで、以前のエントリー http://abofan.blog.so-net.ne.jp/2008-08-26-2 にも書きましたが、ちょっと間違いがありましたので訂正しておきます。 「血液型と性格」でポピュラーなχ2検定の説明はありますし、意外なことに「多重比較」の説明もありました。ただし、これらのバッグラウンドの説明はないので、読者が地に着いた使い方ができるようになるかというと、かなり疑問です。

トータルの印象では、「統計法は教科書どおりやればよい、余計なことは考えるな」ということです。
つまり、私のように、自由な発想でデータを分析するのは、「邪道」なのです。
というか、この本を読んだだけでは、『ABO FAN』のデータ分析は理解できないでしょう。
別に、私の分析が高度という訳でないのです。
この本を読んだだけでは、1つ1つのデータを、地道に、自分の頭で考えて分析する、という態度が身に付くとは思えないからです。
いや、どちらかというと、その逆に『ABO FAN』は教科書どおりやってないから間違いだ、と言われそうな気がします。[もうやだ~(悲しい顔)]

もう1つ、付け加えるとすると、私の分析では、この本には書いていない手法や考え方があるために、理解できない部分もあると思われます。
基礎的なことで書いてないのは、例えば、タイプ1エラー、再現性についての考え方、因子分析 etc.

また、この本では、血液型について何回も否定しているのですが、結構ミスがあるようです。
これらのミスは、サイトなどでおいおい説明していきたいと思います。
たぶん、心理学系の否定論者にポピュラーなミスだと思いますので。
繰り返しになりますが、とにかく「自由な発想や分析は原則禁止」という印象を強く受ける本です。
まさに、Judgementさんや、TAKESANさんとの議論での印象と共通するものです。
なるほど。
というか、この本を読んだだけで、『ABO FAN』を批判するとすれば、私にはJudgementさんや、TAKESANさんのような批判しか思いつきません。
その意味では、彼らは非常に頑張っているということになりますが…。

もう1つ、この本にケチをつけさせていただくと、この本を読むと「統計が解ったような気」になることです。それだけ、入門書としてはよくできているということですが、それはそういう気がするだけです。
現実のデータ分析なしで、統計を理解することはできないのです。
習うより慣れろ、というのも1面の真理ですから。
失礼な言い方かもしれませんが、生兵法はなんとやら、にならないことを祈るばかりです。

PS TAKESANさんオススメの、大村中さんの本も入手中です。読むのが楽しみです。

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